にいがた自然ペットクリニック

日々院長が思っていることなどを伝えます

麻酔って危ないの?

どうも!たくや院長です!

 

夜間動物病院で噛まれた傷がようやく癒えました。

動物に噛まれたら早めに受診しましょうね。大変な事になりますよ。

 

今日は『麻酔』関して

 

私のクリニックには手術室がありません。ですから麻酔薬と呼ばれるものは置いていません。高齢のコを診察する機会が多くなり、麻酔はねー、なんてお話するので、書いてみます。

 

『高齢の麻酔はリスクが高い』

 

このフレーズ、聞いたことありませんか?

私の解釈では、命に係わる度合いが大きい、麻酔により命を落とす危険性がある

ということです。これは経験上確かなことだと思う。

 

残念ながら、今の世の中に

 

麻酔は100%安全!!

 

というものは存在しない。万が一のことがあるわけです。

 

麻酔を使うと体はどうなるのか?

 

麻酔をかけることで生命維持機能が低下します。体温が下がる、血圧が下がる、呼吸がゆっくりになる、心拍数がさがる。嫌なことばかりです。安全なわけない。

 

そうならないように全身麻酔中、体を温めたり、点滴を流したり、気管挿管をして気道確保、人工呼吸器による呼吸管理を行います。

 

が、それでも、心拍数が下がることや血圧が下がることは起こる場合があります。

安全に行っていたとしても、予期せぬ事態が発生したりする。

それらに適切に対応して、手術をする。

で、手術は無事終ったとします。

 

今度は、麻酔から覚まさないといけない。吸入麻酔をオフにすれば、少しずつ意識が戻ってくる予定。順調ならば。

ココに高齢か、そうでないかの差が出てくる。

 

若いコはスムーズに目覚める場合が多く、その後もいつもと変わらない様子。

高齢のコは、体温の上昇が遅かったりと、若いコに比べたら、目覚めるまでに時間がかかる。その後は大丈夫なコもいるのですが、ちょっと体調がすぐれないという場合がある。

 

若い年齢であれば、普段から元気で体力がありあまっている状態なので、きっと麻酔をかけても体への影響は少ないし、覚めも順調なコがほとんど。

高齢だと、一見元気そうで、食欲もあり、普段問題ない状態にもかかわらず、麻酔をかけて覚ますときや覚ました数日、麻酔の影響のためか体調がすぐれなかったりする。

 

術前に血液検査やレントゲン検査、エコー検査等で麻酔をかけるにあたってのある程度の判断はどこの動物病院でも行うと思います。

高齢でも血液検査の正常値に入っていれば、大丈夫だ!と思う方はいるかもしれない。

 

私はある程度は信用できると思うが、血液検査に反映していない部分が重要と考える。それは何かの検査で分かるか?わからないでしょう。

 

何を言っているのか。我々人間もそうだが、動物にも予備の力があると思う。何か体に異常が起こったら、回復しようとする力があると思う。それをなんというのかわからないので仮に『体力』としましょう。

 

その体力がどれだけあるか?

術後の回復に影響すると思います。

予備の体力は知らないうちに年齢とともに減っていると思うのです。

少ない体力の中で回復までいろいろやらなきゃいけないから、なかなか本調子までいかない。

そんな様子なら、見ている方もつらくなります。

 

今まで話は最悪の場合。全てのコに当てはまることではないですからね。

 

クリニックでは、そんな話をします。手術室はありませんが、麻酔をかけて手術をする、検査をするメリット・デメリットをお伝えしています。

 

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